映画喫茶 Bande à part バンドアパート

映画家になるまでの記録。映画、読書、喫茶店。

スマホがない時代、居酒屋で一人飲みするオッサンたちは何をしていたか。

お題「スマホ」

 

 スマホが私たちの生活をどれだけ変えたのかという事を考えてみる

 例えば、電車に乗るとき、車内にいる人の8割くらいがスマートフォンを手に持っている。レストランに入っても、隣のカップルが目も合わせず各々スマートフォンを触り、他の誰かとつながっている。

 

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 誰かとつながっている。誰かとつながっているようで、本当は誰ともつながっていない。逆説的に、それがむしろ疎外感を我々に与えている。

 SNSで常にお互いの近況を把握し合う。

 では、実際に会ったとき何を話すか。会わなくてもお互いどうしているかわかってるもんね。だから自然と会話も減っていくと思う。

 たぶん、感動するとか、驚くとか、ほとんど画面の前で起こってしまうから、そういう感情を駆り立てる神経って擦り減っていると思うんだよなぁ。

 

膨大な情報に追われる

 とあるブロガーの記事を読んだ。

 とてもいい記事で、自分にはこんな風に文章綴れないだろうなぁ、とそわそわしながら読んだ。

incunabula.hatenablog.com

 膨大な情報に追われる社会、これほど肩身が狭いものはない。

 情報を持つ者が勝つ、この社会の仕組みは変わっていないだろうが、ますますその勝ち負けの格差が広がっている。

 スマートフォンは、誰であってもその膨大な情報を享受することを可能にした。

 だからこそ、情報を追わないものはどんどん時代の潮流から外れてしまう。

 

1人飲みするおっさんたち

 本題に入る。またバイト先の話になる。

 うちのバイト先はオープンキッチンで、カウンターからキッチン内の様子が見えるため、常連客はカウンターに座ってシェフたちとの会話を楽しむ。

 その中には会話目当てに一人で来る人も多い。

 お店が混んでくると、スタッフも常連さんと話すほどの余裕がなくなる。

 そういう時、彼らはやっぱり携帯いじってるなぁ。ゲームしてるか、ラインしてるか。

 

 某新聞社に勤めている、うちの店の中でも指折りのオッサン、ベストオブ爺さんのオッサンは、ほぼ毎日来る。

 毎日来ては、ワインを飲みながら、スマホをいじってるか、本を読んでいるか、僕たちと話をしているか。

 彼の一人飲み歴はとんでもない長さだ。

 ためしに訊いたことがある。スマホがない時代は何をしていましたか、と。

 彼は本を読んでいたらしい。それか、隣り合った人と話す。

 

 今はというと、彼だってスマホを手に取れば、ゲームか、くそダサいズボンをアマゾンで買ってるかのどっちかかな。

 いやいや、愛すべきオッサンです。

 

 僕の好きなもう一人のオッサンのSさんは、ずーっとぼーっとしている。彼が携帯をいじっているのは見たことがないなぁ。

 話しかけるとすごく楽しそうに話してくれる。

 でも、忙しくて話に付き合えない時は、ぼーっとしている。

 申し訳ないな、と思いながらも、彼は彼で1時間ぐらいぼーっとしてる。

 

 そうやって一人の時間を大事にする人もいるんだな。

 とても珍しいけどね。

 

 情報社会、情報や人間と繋がっていないと落ち着かないというのは、スマートフォンが我々にもたらした最大の弊害なのかもしれない。