足が絡まっても、踊り続ける

映画家になるまでの記録。映画、読書、喫茶店。

人気漫画の実写化映画が多い理由は?実写化批判する人とそれにウンザリする人の構図

2017年は少年漫画の実写化の傾向が著しく、『ジョジョの奇妙な冒険』『鋼の錬金術師』『銀魂』など、人気少年漫画が公開予定だ。去年も『僕だけがいない街』『ミュージアム』等が話題に上がったのは記憶にまだ新しい。

2018年はどうか?公開予定として『坂道のアポロン』『いぬやしき』『羊の木』『不能犯』などが挙がっているようだが、例年に比べて無茶な実写化の予定はないみたい。その辺はやりつくしてしまったのだろうか。

 

とはいえ、『プリンシパル』や『honey』などの少女漫画原作映画が公開を控えており、少女漫画の実写化傾向は健在のようである。

www.worksmovie.com

 

実写化にウンザリして「漫画実写化はもういいよ、原作レイプだよ!」という人もいれば、「もう実写化批判にも飽きた、嫌なら観るなよ!!!」という人もいる。でも確かに、こうやってみると漫画の実写化はかなり多い。というか、人気が出てきた映画は必ずといってもいいほど実写化の段階を踏んでいるような気がする。

 

ということで、今回もまた漫画家原作の実写化映画の話。

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(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険
ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会

 

小説が原作の映画は世界に本当にたくさんある。それは、活字を現実の世界に映し出すということにそれだけの意義があるのだと歴史的に認められているからだと考える。脚本だって言ってしまえば文字だし。

一方で、日本映画界における漫画の実写化も果てしなく多く、小説のそれを上回っているのではないか?という思いがぬぐえない。本当に原作漫画は多いのです。

 

 

実写化が多い理由

ということでいくつか理由を調べて考察してみた。

 

1、話題性

オリジナルの脚本で挑む映画監督はもちろんたくさんいるけれど、やっぱり知名度の高い漫画を映画化するのはものすごく話題を呼ぶ。

それがどんな出来であり、どんな批評がされようとも、話題性のために一定の利益を生むことはできる。言ってみれば一つのコンテンツとして消費するということだ。

一方でオリジナルの脚本を映画化するのは、本当に敷居が高い。それだけ製作費もかかるし、一定の利益が見込めないと映画会社も頷かない。

 

2、著作料が安い

これはとても不思議なんだけれど、実際かなり安いらしい。

なんでなんだろう。

安い著作料で自分の作品が実写化されるのって、漫画家にとってはどんな気持ちなのだろう。誇らしさの反面、不安を抱いている様子を想像してしまう。 

 

さて、ここからが考察。

一つ目はすごくわかる。

でも、二つ目。

たとえ著作料が安くても、漫画を実写化するって、作品によっては製作費も結構かかるのではないだろうか?例えば『るろうに剣心』とか、『進撃の巨人』とか。『鋼の錬金術師』とかもそうだ。

著作料云々よりも、主な理由はもう単純で、話題になるから。それだけだろう。一定の利益が見込めるなら、映画会社も頷くだろうし、特に人気俳優を使えば話題性は抜群だ。

 

オリジナルの脚本書ける作家、あるいは監督がいないわけではないだろう。

映画監督を志すのならば、用意された原作からではなく、脚本を練りに練って自分で撮ってみたいと思うだろうし。恐らく、映画業界自体が オリジナル脚本<漫画原作 という仕組みになっていってしまってるのかな。

 

しかしそのおかげで映画業界が潤っているのは事実なわけで、頭ごなしに実写化批判するのは少し厳しい。僕もはじめのころに少女漫画実写化批判したけど、それだって必要なコンテンツだ、と諭されたことがあって、目からうろこが落ちた、というか短絡的な考えだった自分に少し落ち込んだ。

 

漫画実写化批判vs漫画実写化批判に対する批判の構図

漫画実写化はもういいよ、という人たち

漫画実写化はもういいよ…割と僕もそういうタイプ。というか気にならない作品は観ないし、観たい作品は観るからいいんだけどね。

実写化にウンザリする人たちの意見にはこんなものがある。

・原作に対する敬意がない

・原作と違う

・ただただ出来が悪い

なるほど、漫画ファンの中には映画化を待望する人もいればアレルギーを発揮する人もいる、二極化が著しいようだ。

 

実写化?いいんじゃない?やるならみるよ!という寛容なタイプ

そして、

は?実写化?これは漫画のままでいいだろ!原作レイプだ!というこだわりの強い人。

 あなたはどちらでしょうか。どちらも悪いとは思わないし、むしろ原作に愛を抱けるのは素敵だと思う。

とはいえ、大好きな作品についてイキナリ「実写化します、主演はよくわかんないアイドルグループの人気タレントが務めます」なんて言われたら、少々の違和感を抱く人は多いだろう。

 

漫画実写化アレルギーにウンザリする人

もう漫画実写化の批判にも飽きたから、嫌なら観なきゃいいじゃん。という人もいる。特に、先日マツコの番組で彼女の「実写化批判する人はダサい」という発言は印象深い。

この【漫画実写化批判vs漫画実写化批判に対する批判】の構図が非常に面白い。

個人的に、「実写化はもう仕方ないんだからぐちぐち言うなや」と言われると、戦争に対する必要悪を説かれているような気分になります。

 

僕自身、映像技術や日本人らしさにそぐわない安直な実写化にはもうウンザリ している。やっぱり映画らしい映画が観たいし、日本でもこんなにいい映画が作れるんだぞと教えてほしい。もっといろいろな人が映画館に足を運ぶようになればいいな。映画のエンターテイメント的側面だけが強調されすぎている。

 

これから日本はどんな映画を作っていくんだろう。最近また盛り上がって良い映画作られてきている気がする。期待しています。

 

 

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