足が絡まっても、踊り続ける

映画家になるまでの記録。映画、読書、喫茶店。

いつから日本は名詞を重ねる「強調の修辞法」を多用するようになったか

最近とても気になる言葉の使い方がある。それは「名詞を重ねて形容句を生み出す」という技法だ。これは極めて汎用性の高い技法であり、本当に伝えたい言葉が出てこない時、特に苦し紛れに使われるように思う。

 

(例①)

A「今日の服可愛いね!」

B「え、本当!?ちょっとピンクピンクしすぎてるかなと思ったんだけど、良かった~!!」

 

こんな感じで、「ピンクピンク=ピンクの主張が強い」という事を表しているのだろうが、ちょっと前まではこのような言葉の使い方はされていなかった気がする。

 

それではもう一つの例を見てみよう。

 

(例②)

A「ご注文お伺いいたします」

B 「えっと、お肉お肉しているのが食べたいんですけど、何かありますか?」

 

これは私がAの店員としての立場で本当に直面したエピソードなのだが、中年くらいの仕事もできそうなサラリーマンAの発言には正直驚いた。お肉お肉しているって何ですか…お肉お肉しているお肉が食べたい?言わんとしていることはわかるけれど、格好いいものの言い方ではないかもしれない。

 

この場合、「ピンクピンク」「お肉お肉」を何と換言するのが最も適切なのかと考えた。恐らく、一番有効なのは、副詞になるが「がっつり」ではないだろうか。これも大変便利な言葉であるが、語感が少々汚いのが玉にきず。

 

自分の想いを言葉という型にはめて形にするという作業は、大変難しく、そしてなによりスピードが大事だ。特に「ガッツリ」という言葉は使いやすく、これに代わる言葉は他に何かあるか考えると、なかなか出てこない。

 

ガッツリピンク着てきた、ガッツリお肉が食べたい。何と言いかえるのが一番適切で綺麗になるのだろうか。

 

言葉は難しい…