足が絡まっても、踊り続ける

映画家になるまでの記録。映画、読書、喫茶店。

不感症

昨日デートしてきた。とてもかわいい女の子だった。年は同じで、興味を持った国には一人で飛び立ってしまうような主体性の持ち主の子だった。正直言って、一緒にいるのが憚れるくらい魅力的な女の子だった。

 

彼女の優しそうな笑顔に、ある種の冷たさを感じた。何故だかわからないけれど、その優しさは、優しさから生まれたものではなく、もっと行方のないものに触れているような感触だった。

 

彼女を十分楽しませられた自信はある。それなりに楽しい時間だった。それなのに、僕の心は一ミリも動かなかった。何か特別なことを感じたわけでもなかった。彼女は僕に似ていた。けれど、僕の根源を形作る決定的な何か、淡い「期待」の様なものが彼女にはなかった。食事代は御馳走したが、お礼の連絡は来なかった。同じように、僕も彼女の心を一ミリたりとも動かすことはできなかったのかもしれない。

 

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思えばいつか冗談で言われた不感症になってしまったようだ。映画を観ても小説を読んでも、何をしてもこの頃面白くない。新しい人物と出会っても、心を揺り動かされることもなければ一緒に居たいと思う事もない。それは自分が願った姿では決してない。それなのに、一人で居たい様な、誰とも居られないような気になる。そうして一人でつまらないと呟いている。

 

このまま一人で居てはいけないのかもしれない。人生とはなんだ?お前を駆り立てるものはなんだ?そうしてまた、誰かが心をこじ開けズカズカと土足で踏み込んでくることを、淡い期待として抱いている。それが僕にとって、最も許せない行為だとしても。