足が絡まっても、踊り続ける

映画家になるまでの記録。映画、読書、喫茶店。

何も起きないような気がする一日の始まり

トマトを念入りに洗って、小さく切って、昨日もらったドレッシングをかけて食べよう。

 

何も起きないような気がする一日の始まり、大抵こんな日は何か起きそうで何も起きずに終わる。タバコを買って、ベランダで一本吸おう。ただでさえ花粉症で呼吸が苦しいのだから、半分だけ吸って、残りの半分は灰皿代わりのワインボトルに飲ませてしまおう。彼女がおなか痛くて外に出れないようなら、気を紛らわせるために彼女が勧めてくれた小説を買いに書店まで歩いていこうと思う。

 

何かを待つのは得意ではないし他人による不本意な計画のズレにはいつまでたっても慣れないけど、最近ようやく気付いたのは、少なくとも僕にとって、愛なんて信じられないということ。自分が一番わかっている、誰かにとっていつまでも、愛してもらえるような自分で居られるはずがないということ。

 

信じるのも信じられるのも馬鹿げている、どう考えたって蛮勇だ。裏切られるのも裏切るのも、果てしなく恐ろしい事なのだから。

 

求めていないようで、刃を突き立てられるような激しい痛みを伴う出会い、そんなものを求めている。